迎 昭宏のブログ

IT業界で働きながら、週末はボルダリング。たまにライブ・フェス観戦。

全画面ではない動画リワードの独特な観せ方 SWAMP ATTACK

動画リワードで珍しい見せ方をしているアプリがあったので紹介。

タワーディフェンス系のゲームのSwamp Attack。

キャラを出動させて相手の城を攻め落とすということではなく、攻撃から耐えるのみで防戦する一方なのだが、武器やアイテムをせわしく切り替えながらモンスターを倒して殲滅するのは爽快。

動画リワードがでてくるのは、常設のポイントが貰える枠と、ゲームをクリアした後に取得したコインを2倍にできるという2箇所。

ゲーム終了後にコイン2倍にするのは頻度をコントロールしながら、5回に1回とかだしてもいいと思うのだが、最初だけ数回トライアル的に出てきて、以降はほとんどでなくなってしまった。コイン2倍にするのは有料アイテムとして売っているからかもしれない。

5回に1回でも動画視聴で2倍のチャンスをくれれば、みんな喜んで動画リワード観ると思うけど、課金と動画リワードでマネタイズ比べた結果かもしれないのでなんとも言えない。

以下は「常設ポイント枠」の説明と、ゲーム終了後に「コイン2倍」を分けて説明します。

スワンプアタック (Swamp Attack) - Google Play の Android アプリ

Swamp Attack

Swamp Attack

  • Outfit7 Limited
  • Games
  • Free

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メディエーションはmopub。

動画リワードのアドネットワークはAppLovin、Bee7、Supersonic、Vungle、Chartboost、UnityAdsが入っている模様。

 

常設ポイント枠

赤で+50となっているのが、動画視聴すると50コイン貰えるという意味。

1度視聴すると、+50の表記が消えて以降は何回観ようがコインは貰えない。

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インタースティシャルのような領域で動画が再生される。

音声ON/OFF、秒数カウントダウンもあり。

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バツボタンがついているので終了すると、

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動画を最後まで観るように促され、見続けるボタンで動画を再開。

最後まで視聴すると、50コインゲット。

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どこのアドネットワークが配信しているのか調べてみると、Bee7という初めて聞くアドネットワーク。

bee7.com

アプリインストール後に、ユーザーが毎日アプリを起動したかチェックして、起動しなかったらインセンティブ(コインなど)をプッシュ通知でお知らせするという、リエンゲージメントが特徴だそう。

動画配信はHLS(HTTP Live Streaming)形式。

スマホ端末はWIFIで繋いでいる状態で、動画を再生する時点では低回線向けのtsファイルが2つほど読み込まれて、その後ファイル容量の重いものに切り替わって再生されていた。

1.最初に低回線向けを再生

stream-1-90000/index.m3u8
stream-1-90000/frag-1.ts ←ファイル容量 50K
stream-1-90000/frag-2.ts

2.途中から帯域幅(Bandwidth)の大きい高回線に切り替わる

stream-1-1300000/index.m3u8
stream-1-1300000/frag-1.ts ←ファイル容量 300〜400K
stream-1-1300000/frag-2.ts

stream-1-1300000/frag-11.ts

 

ただ、インタースティシャルの小さい枠で動画を再生されると、普段フルスクリーンで観ているので、どうしても見劣りしてしまい、訴求力が全然違うんだなというのが良くわかる。コンバージョンが少し悪くなるのではないだろうか。

 

ゲーム終了後に動画視聴でコイン2倍 

ゲームをクリアすると、おそらくおためし的な意味合いとして広告をみると、獲得したコインを2倍にできるよ?というインセンティブが提示される。

「広告を見る」で、フルスクリーンでの動画視聴が始まる。

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今回は、アドネットワークVungleが選択されて、「WAR OF DRAGON」の案件が再生された。

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Vungleの動画クリエイティブのクオリティが高いのはもちろんのこと、エンドカードもアニメーションするようになっていて、デザインが綺麗。

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動画リワードの広告を閉じると、2倍の報酬がもらえる。

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そして、AdmobかどうかはわからないがGoogleの動画も配信されていた。

iOSAndroidの両方共、フッターにApp StoreGoogle play)のバナーとインストールを促すボタンが表示され続ける。

iOSに限っては動画再生される領域が、左にアプリアイコンレビューなどが表示されていて、さらに狭くなっている。

動画再生と同時に画面右上で5秒間のカウントダウンが始まる。

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5秒後はいつでも動画を閉じることができる。完全視聴しなくてもいいのが他社とは違うところ。

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エンドカードはこのような感じ。

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動画再生領域が全画面ではない動画リワードという意味では、Bee7とGoogleを紹介した。

メディアにとって収益性が高く、広告主にとっても広告効果が高いという理想に近づけるのか、やはり今までの全画面で強制的に100%視聴させるのがいいのか、興味深い。